KOBA789 です。
時が経つのは早いもので、気づけば2月末に無職になってから1ヶ月以上が過ぎていました。
その間に何をしていたのかといえば、表題の特集記事の執筆をしていました。
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このブログ記事は WEB+DB PRESS Vol.122 を読みたくなるためのものです。ぜひ買ってね。買ったらちゃんと読んでね。
作って学ぶ RDBMS のしくみ、書きました。みんな大好き Rust を使って解説してます https://t.co/nm526qQYnm
— KOBA789 (@KOBA789) April 8, 2021
使用言語は Rust だし、RDBMS はそもそも難しいトピックだしで結構重めの内容ですが、まずは読み物として寝転びながらでもいいので読んでみてほしいです。
ゴールデンウィーク*1の自由研究のお供にもどうぞ。たぶんちょうどいい分量なんじゃないかなぁ。ゴールデンウィーク明けは自作 RDBMS を友人・同僚に自慢しましょう。
内容
タイトルのとおり、Rust で RDBMS を自作します。といっても主眼は RDBMS 自作ではなく、RDBMS の仕組みを知ることです。
作ろうとすると仕組みを知らざるをえないので、学びたいなら作りゃいいじゃんという理屈です。
実際の内容は下記目次を見てください。知ってる人が見ると「あれがない」「これがない」となりそうな目次ですが、まさか full-featured な RDBMS を学習目的で作るわけにはいかないのでご容赦ください。
目次: WEB+DB PRESS Vol.122|技術評論社
きっかけ
以下自分語り。
当ブログの以下の記事を見つけた WEB+DB PRESS の編集の方からお誘いの連絡をいただきました。些細なことでもブログに書いておくもんですね。
ちなみに、WEB+DB PRESS の特集記事で扱っている題材の RDBMS は、上記ブログ記事で取り上げている実装 qp とは別物です。
いくらかコードは流用していますが、WEB+DB PRESS 用に新規で書き下ろしています。発売に合わせてリポジトリを公開します。公開したらここにも追記しておきます。
追記: 先行販売にあわせてリポジトリを公開しました。
執筆
執筆は想像以上に大変で、想像より楽しかったです*2。
実はこの規模の文章の執筆経験というのはあまりなく、しかも特集丸々ひとつを一人で考えて書かなきゃいけなかったので大変でした。
ある程度分量があると1日では書き切れないので作業が日を跨ぎます。するとモチベーションのコントロールが必要で、しかしこれは一人でやってるとどうにも難しい。
執筆自体は楽しくて、いつものノリで早口オタクを繰り広げたやつを文字にするだけでした。バーッと吐き出して、余計だなぁと思ったところを切り取るといった感じです。
吐き出すのはすごく楽しいですが、切り取るのは楽しくないですね。編集の方にいろいろ手伝ってもらいながらなんとか整えました。
感想
機会に恵まれたなぁと思います。私自身は極めて怠惰なので自発的に何かを成し遂げるということがなく、だいたいは大見得切ったばっかりに引くに引けなくなって最後までやることになるパターンです。
今回のように大見得切るチャンスをいただけると、自発的にはできないようなことを(結果的に)成せるのでありがたいです。
そういえば、かつて青木峰郎(前職の上司、って表現でいいのかな)に「ふつうの RDBMS」って本書いてくださいよ、と言ったことがありました。
結局未だに書いてくれてないんですが、どうしても読みたいので少しくらいは自分で書かないとダメかなと思って今回書いたみたいな経緯があります。
今後
発売めでたいハイ終わり、でもいいんですが、DBMS オタクとしてはまだまだ語り足りないことも多いのでどこかでまた吐き出せたらいいなと思っています。
DBMS フレンズがあまりいないので話したいことが溜まってるんですよね。無職になって一番困ってるのは DBMS の話をできる人間が近くにいなくなったことですし。
とにもかくにも飽き性なのですっかり忘れてるってこともありえますが、もし覚えてたらやっていきます。よろしくどうぞ。
追記2: YouTube にサンプルコードのデモを含む紹介動画を投稿しました。ゴールデンウィーク中は何本か追加で解説動画を公開していきます。こちらもよろしくどうぞ。 www.youtube.com